電子マネー【溝口】

昨今、電子マネーで支払いできるお店が増えてきましたが、電子マネーやクレジットカードを除く、日本の現金決済比率は65%と、先進国平均(32%)の2倍以上となっています。しかし現金決済を支えるには年間2兆円ものコストがかかるのです。
全国には銀行型ATMが13万7千台配置されており、コンビニ型の5万5千台を加えると、約20万台のATMが稼働していることになります。ATMの価格は300万円ほどで、警備費や監視システムのコストが毎月30万円かかります。こういったATMの管理・維持コストで年間7600億円程度、さらに現金輸送や現金取扱事務を考慮すると、年間2兆円のコストとなってしまうそうです。

中国では偽札の問題もあり、急速に電子マネー決済が浸透したそうです。また欧米では以前よりクレジットカード決済が多いようです。
一方日本では、ネット通販の隆盛によりクレジットカードの普及率は高くなってきましたが、電子マネーの利用者は大変少ない状況です。電子マネーを利用しているとコンビニのレジ清算が素早く行え、バックから財布を取り出して店内に持ち込む必要もないのでとても便利です。
また店舗側のクレジットカード取扱についても、以前は高価な端末を設置して加盟店手数料を支払う必要がありましたが、現在はタブレットを利用したモバイル決済も増え、簡単かつ安価にクレジットカード決済ができるようになっているようです。

現状から考えると、手数料は低減する方向だと思います。そうであれば、便利かつ時間が節約できますので、電子マネーの利用がドンドン拡大していくといいですね。

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