女流棋士の里見香奈5冠が、奨励会の三段リーグを突破できず退会が決まったそうです。将棋のプロは棋士と女流棋士で制度が異なり、棋士になるには奨励会を卒業するか、プロ編入試験に合格するのが条件となります。
奨励会は26歳の誕生日までにプロ棋士の4段にならなければ退会となります。ちなみに、これまで女性のプロ棋士は誕生していません。
女流棋士のなかで抜きんでた存在であってもプロ棋士になるのは難しいのですね。里見香奈女流棋士の成績を調べてみたのですが、途中、2014年を体調不良で休場していますが、それ以外は勝ち続けていると言っても過言ではないほどの好成績です。
奨励会に入会した2011年から年齢制限に達した2018年までの7年間で、うち1年を体調不良で休場としたのがとても残念です。
奨励会からプロ棋士なることが不可能になった今後、女流棋士枠のある公式戦に出場し、既定の成績を収めることでプロ編入試験を受け、プロ棋士を目指すことができます。
女流棋士界で敵のいない里見5冠には、ぜひこれまでと同様にプロ棋士を目指してもらいたいと思います。
現在の将棋界は、加藤一二三元棋士や藤井聡太6段の活躍や、羽生善治竜王の国民栄誉賞受賞など明るい話題が多く、これまで将棋に興味を持っていなかった人の間でも人気が高まっています。ゴルフは男子ツアーも女子ツアーもほぼ同じ賞金総額となっています。女流棋士の人気もゴルフ女子ツアーと同様に高まるといいですね。
