スルメイカ【溝口】

スルメイカの不漁が深刻化しているそうです。2017年の漁獲高は過去最低だった2016年を15%下回って、2年で半減してしまったそうです。卸値は高値圏で推移しており、イカ加工製品を扱う企業は原料高に悩まされているそうです。

 

スルメイカは北海道・函館、三陸、日本海沿岸で獲れ、2017年の平均卸値は564円/キロと、2年前に比べ8割程度高くなっていました。2018年4月第1週の築地市場の卸値は950円前後と高くなっています。

漁獲高が減少している理由は、海水温の変化で産卵や育成が進まなかったうえ、北朝鮮や中国の外国船による漁獲増が指摘されている。

 

水産庁はイカ加工業者の原料不足を対応するため、2018年の輸入枠を8万7千トンに設定しましたが、それでも2年間で5万トン減少した分はカバーできないそうです。

 

サンマも3年間不漁が続いていることを踏まえると、気候の変動や、周辺諸国の乱獲が影響を与えてそうです。

気候変動については地球規模の問題であり、グローバルな場で解決を図る必要があります。しかし周辺諸国の乱獲問題については、どの国にとっても資源の枯渇は望ましくないはずですから、近隣諸国と一体での漁獲量管理で解決できそうです。

しかし、これが資源の奪い合いになってしまうと、一気に絶滅の危機にまで瀕するのではないかと予想されます。

日本国は周辺諸国との関係性が決して良くないため、このような問題を解決するには、色々と苦労がありそうですね。

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