観光振興【溝口】

日経新聞に鳥取県境港市の水木しげるロード観光政策について記事が掲載されていました。

最初は竹下登政権のふるさと創生事業の一億円で、地域おこしシンポジウムに参加した水木しげるさんによる、妖怪活用の提案から始まったそうです。

また歴代市長が担ってきた観光協会会長を民間人材に託しました。予算の無いなかで、寄付すれば名前や名称が妖怪像に明記されるスポンサー公募を始め、当初23体だった像が現在は177体に増えているそうです。その後も妖怪川柳、妖怪検定、妖怪そっくりコンテストを実現したそうです。

観光誘客を生む秘訣は「アイデアを検討で終わらせないで、地道に続ける」こととあり、昨年からは昭和レトロの街並みを作る店舗改修事業が始まり、試験的に夜市も始めたそうです。

 

この記事を読んで感じたのは、予算ありきの前例主義しか実施できない行政では観光振興は難しいということです。

例えば行政主導では、他者コンテンツの有効利用は難しいでしょう。広島観光と、ミシュラン広島版、グーグルマップ、国内外のブロガー、一般のSNSとの連携はまったくとれていません。自前主義を捨て、利用できる他者コンテンツを有効に利用することで、最小の時間と費用で高い効果を期待できます。

また、情報の多言語対応や、本当に美味しい○○マップの制作も必要だと思います。これらも行政主導では100点主義や、ことなかれ主義で実現が難しいと思います。民間であれば少々間違えていても指摘されて直ちに修正する方法で対応できるのではないでしょうか。まずはスタートを切ることが重要なので、現在の来日客ブームが消える前に実現したいですね。

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