MAZDA+数字【溝口】

マツダは日本だけで使用してきた愛称風の車名を廃止して、「MAZDA+数字」というように海外と統一するそうです。無機質にも見える簡素な車名は欧州の高級車が多く採用しています。

狙いは車購入の際にMAZDAブランドで選んで貰うことですが、長年親しまれた名称の廃止は販売に影響を与えかねないと懸念されています。

 

MAZDAブランドは確立されたのでしょうか?

現在、ブランド確立のうえで唯一寄与しているのが「魂動デザイン」だと思いますが、2012年新型モデルから採用を始めたばかりで、ようやく全車種への採用が整ったと言えます。

「スカイアクティブエンジン」もブランドに寄与している、とする意見もあるかもしれませんが、正直、簡単な説明では違いが分からないうえ、レースなどの実績も無く、ブランドに影響していないと考えます。

また、マツダの迷走ぶりをよく知っている40歳以上の人にとっては、それを含めてのブランドとなります。

 

今回の「魂動デザイン」は好きな人が多く、非常に成功しているデザインだと思いますので、「MAZDA+数字」ではなく、トヨタの「LEXUS」のように新たなブランドを立ち上げ、販売チャンネルを整え、「KODO(適当)+数字」のような名称にするのが良かったのではないかと思います。

だって、マツダは軽乗用車も、バンも、トラックも、軽バンも作っているから、社名をブランド化するのは浸透に難があるような気がします。特に発展途上国では劇的に難しいのではないでしょうか。

This entry was posted in 溝口康隆. Bookmark the permalink.

Comments are closed.